事実の証明

心残りのまま永眠した 神谷 力 氏の手記。 トリカブト事件を冤罪と断定し、 判決の矛盾を鋭く指摘する。
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全文-32 (2013/02/19(火) 16:19:27)
2012.04.09

 全文-32
 
 利佐子が事実を違えて冗談を話すことは、たびたびあります。大阪転居後の利
佐子の生活について、この章の三「なつ江の死亡と大阪転居」で、私が事務所に
していたGハイツに、利佐子が二度立ち寄ったときの実際が記述してありますが
逮捕後の取り調べで、利佐子は「Gハイツに行ったことはない」 と言っていたと

利佐子の友人が供述していることを私は聞かされました。私はGハイツの近所
の喫茶店に立ち寄ったことを話し、警視庁捜査一課の捜査員が大阪に行き、そ
の喫茶店で事情聴取をして、利佐子がGハイツに立ち寄ったことを確認します。
なぜ利佐子が事実を違えて話したのか、やはり冗談からだとしか考えられませ
ん。このとき、「夫がどのような仕事をしているのかわからない」 とも友人に話した
そうですが、Gハイツに来たとき、私は利佐子に、「三」 で記述したように、仕事の
内容を資料を見せながら詳しく話しています。ですから、この話も利佐子の冗談な
のでしょう。

 
ここで問題となるのは、フグについてです。捜査機関は、私がフグを購入したこ
とが明らかになったのは、逮捕後の取り調べ中の一九九一年七月一日、販売元
のM氏の通報によると断定していますが、
 

 大阪大学医学部S教授の尋問調書によると、この年の六月半ばに、捜査機
関のY巡査部長からなつ江の症状について意見書を依頼され、そのときフグ毒
という言葉があったと証言している。
 
この年というのは一九九一年ですから、通報以前に私がフグを扱ったことを捜
査機関は知っていたのです。なつ江が入院した虎の門病院の医師も、なつ江がフ
グ中毒だという疑いを抱いていませんから、通報以前に病院から情報を得たわけ
ではありません。では、情報はどこから、となると、利佐子は私がフグを扱ってい
たのを知っていたのですから、利佐子が友人に話したのを、その友人が捜査機関
に事情調取のときに供述したと推定する以外ありません。「夫がどのような仕事を
しているかわからない」 と友人に話したのも、私がトリカブトやクサフグを扱ってい
たことへの途惑いかもしれません。

 
私はその友人が誰なのか、想像してみました。利佐子が最も親しい友人として
紹介したのは、沖縄旅行に同行したCさんです。大阪にも数日泊まりで、二回遊
びに来ています。利佐子が何でも話せる友人と言っていたことから、ここまでの伝
聞証拠のいくつかの出どころは、Cさんではないかと考えました。公判が開始され
たら、証人として召喚されると聞いていましたので、そのとき質問しようと期待して
いましたが、何回目かの公判前の裁判所での弁護人との面会の時、先生から、C
さんは、公判が開始されたころ、何らかの事件に巻き込まれて行方不明になり、
警察の必死の捜査にもかかわらず発見されていないと知らされます。その後、控
訴審が終わるまで、Cさんの行方は、大変残念ですが、不明のままででした。
利佐子は東京で友人たちの前で、「夫が調合した栄養剤」 と言って白いカプセ
ルを服用したと、公判で友人が証言をしていますが、この章の「四」 で説明したよ
うに、透明のカプセルを所持していたことから、その事実はなく、冗談を言ったの
でしょう。


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