事実の証明

心残りのまま永眠した 神谷 力 氏の手記。 トリカブト事件を冤罪と断定し、 判決の矛盾を鋭く指摘する。
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全文-18 (2013/02/05(火) 18:42:42)
2012.01.17

 全文-18

 判決公判から八か月後に判決文が出来上がりますが、それまでに私の手元には、
公判でメモノートに記録していた鑑定書の大部分と、ぜひ必要な証人尋問調書とを、
コピー代を工面して弁護人から送付してもらいました。判決文を受け取るまでに、私
はそれらの裁判資料を熟読します。その結果、利佐子が病死であることを証明する
「三つの事項」「一つの事柄」 によって、私の無実が完璧に論証できる見通しがつきました。

 「三つの事項」 を要約すると、

 「利佐子の血中濃度の動態から、両毒入りのカプセルを服用したと仮定しても、
それはカプセルを服用していないと判決が認定した時間帯に含まれること」
「利佐子が服用したとされるカプセルには、トリカブト毒の水飴状物質を充填すると満杯になり、
フグ毒のどろどろ状物質は詰められないこと」
「利佐子の血液から検出されたトリカブト毒と、利佐子に服用させるために私がカプセルに
詰めたとされるトリカブト毒の成分比率が、大幅に相違し同一性がないこと」 の三点です。


 「一つの事柄」 とは、

 「トリカブト中毒死の場合、例外なく、死亡に至る最終的症状
は心室細動ですが、なつ江は死亡時の入院で、発症から死亡まで心室細動は一切
現れず、死亡の時は静かに心臓の動きが止まる心静止です」。


この一点と先の三点については、第四章で詳細に説明いたします。

 利佐子の保存血液の鑑定時点から逮捕まで約四年間の遊びがありますが、「服用
から発症まで約二時間」 の問題が絡んでいると私は考えています。血液の保存が
混入を防ぐ完璧な状態であるなら、遊びはなかったはずです。保存の杜撰さが、捜査
当局が服用から発症まで約二時間を乗り越えられず、逮捕に踏み切ることができな
い障害でした。別件で逮捕に踏み切るのは、一部のマスコミが事件を大々的に取
り上げてアジテーションを行ってからです。私には、マスコミが裁判の第一審を担当し
ていると感じるほどでした。逮捕されてからも、服用から発症まで約二時間の問題は
解決されていません。検察側の立場から、公判でこの問題が解決されたように見せ
掛けがあったのは第一審の事実審理が終わる間際です。

 原審では、検察官が様々な状況証拠を提起して有罪と断定し、裁判官はそれを認
定します。私は無罪を主張して、その状況証拠にすべて反論しました。保存血液から
の両毒の検出でさえ、保存が杜撰であったことから状況証拠と見られて当然です。
これらの状況証拠が、有罪の証拠となるか、無罪の証拠となるかは、私が示している
「三つの事項」 と「一つの事柄」 が、崩せるか、崩せないかによって決定します。
言い替えれば、状況証拠を道理にかなったように工夫して有罪に見せ掛けても、
「三つの事項」 と「一つの事柄」 が崩せなければ、状況証拠はすべて無罪の証拠と
なるのです。
この第二章では、状況証拠の主なものを記載し、私の立場から説明して、無実の
主張の背景と心境を明らかにします。さらに第四章では、「三つの事項」 と「一つの
事柄」 が崩せないことを詳しく論証し、その論証を崩すことができなければ、誰にお
いても、罪と抗言することは許されないことを力説します。



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